三角比の解説メソッド

主に数学Ⅰの三角比を使う公式の解説や使い方を書くブログです!

【これまでの応用!】tanΘを用いた等式、不等式の角の求め方

tanΘはかなり特殊な性質をしているため

等式、不等式の解がsinΘ、cosΘと

大きく異なってきます。

 

 

 

個人的には三角比の式で

一番難しい所だと思うので理解できれば

直角三角形を用いた三角比の問題は

全て解けるようになります!

 

 

 

定期試験などでどこの問題が出されても

分からなくて解けない事は

無くなると思います!

 

 

 

 

tanΘの等式、不等式の解き方は

sinΘ、cosΘと同じなので解いてみましょう

またtan90°は値が存在しない事も

頭に入れておきましょう!

 

 

 

(問題)

0°≦Θ≦180°のとき、次の等式を満たす

角Θを求めること。

(1)tanΘ=1/√3  (2)tanΘ=0

 

 

 

(答え)

(1)30°  (2)0°、180°

等式は三角比の値の表を覚えれば

一瞬で答えが出せます!

 

 

 

しかし問題は不等式です。

不等式ではtan90°の値が存在しないため

解答がsinΘ、cosΘと比べ少しややこしいです。



 

 

 

(問題)

0°≦Θ≦180°のとき、次の不等式を満たす

角Θの値の範囲を求めること。

(1)tanΘ≧-1/√3

 

 

 

例えばの話ですが

tanΘを用いた不等式問題で

範囲が60°≦Θ≦180°になる事は

絶対にあり得ません!

 

 

 

この場合は60°≦Θ<90°のように

一回区切りを付ける必要があります。

それを踏まえた上で説明します。

 

 

 

一度tanΘ=-1/√3と考えて角度を

出してみましょう。

すると解は150°になります。

 

 

 

向きは>なのでtanΘ=-1/√3より

大きい値の範囲を答えれば良いわけです。

答えは150°≦Θ≦180°なのですが、

それだけではありません!

 

 

 

0°から90°までは正の値なので

ここも範囲に含まれます!

 

 

 

よって答えは

0°≦Θ<90°、150°≦Θ≦180°です!

tan90°は値がないので≦はできない。

 

 

 

tanΘを用いた不等式問題も

sinΘ、cosΘの問題でやったように

角度を出すところから始めましょう!

 

 

 

今回の内容を踏まえて

問題を出しますので分かった方は

コメントで教えて下さい!

 

 

 

(問題)

0°≦Θ≦180°のとき、次の不等式を満たす

角Θの値の範囲を求めること。

(1)tanΘ+1>0

 

 

 

今回はこれで終了です。

ご覧頂きありがとうございました!